本をよ務 011
★「白蓮れんれん」
林 真理子
ヒトの色恋沙汰って、なんて面白いんでしょう
以前の「よ務」にあげたマリコさんの
エッセイじゃない方、読んでみました。
勉強不足で「白蓮事件」なるものを知らなかったのですが
女性がまだ「家の所有物」だったころ
自分の気持ちに正直に…ある意味、現代の女性らしい生き方をされた人の話
起こったことは、文字にするととても簡単
「歌人柳原白蓮さんが年下男性宮崎龍介さんと駆け落ちした」
ここに彼女の生い立ちや、2度目の結婚生活
当時彼女が呼んだ短歌や、二人がやりとりした手紙を肉付けして
伝記小説に仕上げるマリコさんの能力たるや凄いです。
同じ内容で男性が書いた本もあるのかな。
男性視点の「白蓮事件」も読んでみたいです
歴史はあとから振り返ると「あの時、こうだったら」という
切っ掛けがあるような気がするのですが
この場合はどこだったんだろう。
分岐点について考えてみるのも一興
次は白蓮さんの短歌を読んでみよう。旧伊藤邸にも行かなくちゃ!